| 私が育った家の前には、小さな公園がありました。
夏の晴れた日にベンチに座り、
天を仰ぎます。眩い緑の葉と葉の間から陽が差し込み、
キラキラと光が洩れています。
葉が風に揺れ、光も揺れ、言葉に言い表せないほどの美しい光景です。
もう一つ。
同じく山の上に建つ生家の窓から、夜には横浜の夜景が広がります。
赤、黄、緑、青…ゆらゆら瞬くその光は、宝石のように輝いて、
いつも私をワクワクさせてくれました。
この二つは私の大事な「光の記憶」です。
光は、私たち人間を勇気づけ、希望を与え、癒し、身体に染み込んで、
いつか勝手にその人の原風景となっています。なぜなんでしょう。
それが知りたくて、いまこの仕事をしているのかもしれません。
光に近づきたくて灯りを創り、
誰かを元気にしたい、いつか私も誰かの「光」になりたい、
そんな風に考えています。
冬野 朋子
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